「インターネットがサクサク見られないので何とかして欲しい」という依頼を、とある箇所からいただきました。インターネット回線はADSL。そこは一軒家で、なおかつNTT交換局までの距離も2km程度と近いので、速度の減衰やマンションのような"隣家のISDN回線が影響している"といった影響も考えられません。
残る原因はPC。よくよく話を伺うとWindows98時代に買ったものだとのこと。どうやらPCの処理能力が今のインタラクティブなネット環境に耐えられなくなったと思われます。
その話をしたところ、安価なPC(家の好きな場所でやりたいというニーズからノート希望)を10万円程度で適当に見繕って欲しいとのこと。ついでに無線LAN環境の構築もお願いしたいといわれました。
というわけで久しぶりにデルのページを開きました。
(こちらからデルのノートPCの見積もり&購入ができます)
ニーズに合うPCを安価に仕上げたいのならば、電気屋さんの店頭に並んでいるPCよりも、BTO(ビルド・トゥー・オーダー:自分で好きなパーツを選択肢から選んで注文する方式)でPCをネットから注文するのが一番です。特にデルならば世界的に有名だし、満足度も企業側の広告によれば過去に1位を取っているので、それなりに安心(デルのユーザー層には、BTOという仕組みにチャレンジしちゃおう!というような気概のあるPC知識のある人の割合が多そうなので、満足度1位といってもそれがPC初心者にとって1位となるかどうかは微妙?説明書はちゃっちいしね)です。
前置きはさておき、今回のニーズは「安価&サクサク動く」というもの。超高性能なマシンは不要ですので、ベースとなる機種はエントリーモデルから選択。
完全なモバイル用途ではなく、家の中で使うということから、15.1インチとそれなりに画面サイズの大きな「Inspiron1501」か「Inspiron6400」という選択肢が今なら妥当でしょう。
「Inspiron6400」は、少し高性能なマシンを求める人にも最適な中上位機種で、「Inspiron1501」よりも高性能のCPU等を選択できるうえ、SDカード等はもちろんxDピクチャーカードなど5種類のメモリーカードを差し込めるスロットを持っているのが魅力的です。
しかし、ちょっと高価になりすぎそうなので、今回は「Inspiron1501」をベースモデルとして選択。
OSは、ユーザーのニーズも汲み取り「Windows Vista Home Premium」をチョイス(「Windows XP」を選べます)。やっぱりWindows Aeroなどの新機能が使えないとVistaじゃないですから、「Home Basic」版は論外です。
CPUは、AMD社の「Turion(TM) 64 X2デュアルコア・モバイル・テクノロジ TL-56 (1.8GHz/512KB×2 L2キャッシュ) 」か「Athlon(TM) 64 X2 デュアルコア・プロセッサTK-53 (1.7GHz/512KB L2キャッシュ)」から、メモリは1GBか2GBのDDR2-SDRAMメモリから選びます。
予算の都合上、双方とも上位を選べなそうなので、同時に複数のソフトを立ち上げてもPCにサクサク動いてもらうためにメモリの重要度を優先し、CPUはAthlon(TM) 64 X2 デュアルコア・プロセッサTK-53、メモリは2GBを選択。
ハードディスクは、160GB (5400回転)を選択。テレビの録画とかをガンガンやらなければ十分すぎる量です。
ドライブはDVD+/-RWドライブ(DVD+R 2層書込み対応)。ブルーレイやHD DVDはまだまだ未開の地ということであきらめてもらいましょう(てゆーか他に選択肢無し)。
ディスプレイアダプタは、オンボードでATI Radeon(R) Xpress 1150 (チップセット内蔵) 。一応Windows VistaのWindows Aeroに対応できるらしいのでヨシ(てゆーかこれも他に選択肢無し)。
ディスプレイには、オプションで最近流行りのガラスみたいにテカテカ光が反射する綺麗な画面にできる「15.4インチTFT TrueLife(TM) WXGA 液晶ディスプレイ」が選べました。一部には、光が反射して見にくいという話もあるそうですが、デザイン的に格好いいんですよね、これ。ユーザーの意向を取り入れて、採用となりました。
無線LANについては、無線規格で世界標準となった「a」や、速度の速い次世代規格「n」を選ぶという手もありましたが、「n」はアクセスポイントを選ぶ際に"安価"というニーズからは間違いなく外れてしまうし、無線LAN環境を伺うと1階~2階で通信したいということなので、障害物に弱い「a」は使わなくてもよさそうです。というわけで標準装備の「Dell WirelessTM 1390 内蔵ワイヤレスLAN Miniカード(802.11b/g)」をそのまま選択。
バッテリーは標準の4セルバッテリを選択。家で使うだけならこれで十分でしょう。
あとは、全て標準仕様。なぜか、ウィルス駆除関係のソフトを必ずお金払って入れなければならない仕様だったので、設定画面が分かりやすいウィルスバスターを選択しておきました。
以上。(無理しなければ)来年の今頃も普通に活躍できるPCになれそうです。
ちなみに、郵送料等全て合わせて12万円程度。5000円割引キャンペーン中だったので、11万円強といったところです。国内有名メーカーPCならば20万円程度となるスペック。デルはやっぱりオトクですねぇ。まぁ、Officeとかソフト類はばっさりカットしましたけど。
次なるは、無線LANの選択ですが、これはまた次回に。
(余談)
いやーいつの間にか「でゅあるこあプロセッサ」なるものが普通になっちゃいましたねぇ。サーバーやワークステーションくらいにしか使い道ないと思ったのに。
今回選んだAMDのCPUに対抗するIntelのCPUはCore 2 Duoですか。おいおい、時代はPentiumとか言っていたのはいつだよ。一般家庭のPCが年々進化するのを肌で感じました。
久しぶりにPC業界の最新事情を勉強してちょっと頭がよくなったかも(笑)⇒その頭をもっと別のところで使えといわれそうですが・・・。
そうそう、一応私が運営しているサイトに「パソコン買うならネットが一番!BTO購入検討時に役立つ情報と各社比較」というものがあります。これからBTOにチャレンジする人は是非ご一読あれ。BTOのサービスを行っている各社へのリンクも充実していますので。