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Web会議の音声がすぐに途切れ画面がフリーズする不具合を二重ルーター化でたぶん解決

我が家はインターネット環境に光ファイバーのNURO 光(下り最大2Gbps)を導入しており、また無線LANもTP-LinkのDeco m9 Plusを3台導入してメッシュWi-Fi環境を構築しています。
そのおかげで家のどこでもWi-Fiで下り200~500Mbps程度の通信速度を確保できています。

昨今、私も例に漏れず在宅で仕事を行い、会議もビデオ会議ツールを使ってWeb上で行うことが増えていますが、自宅の素晴らしい通信環境のおかげで24時間快適な社畜ライフを過ごすことができています。

Web会議で音声がすぐに途切れたり、画面がフリーズする

Web会議は、PC・iPad・iPhoneのどれかまたは併用で行っていますが、今年1月に入ってからなぜかWeb会議を行うと音声がすぐに途切れたり、画面がフリーズする不具合が常態化。職場においてあるPCをリモート操作してWeb会議を行った場合は問題ないのですが、自宅(手元)にあるiPadやiPhoneでWeb会議を行うとこの問題が起き始めました。

最近、iPadとiPhoneのiOSをVer.15に更新したので、Web会議のアプリ側がOSの更新に対応しきれていないせいかも・・・と思ったのですが、ネットでググってもそういう事象はなさそう。WindowsのタブレットPCをWi-FiにつないでWeb会議に参戦しても同様の不具合が発生したので、やはりWi-Fiがおかしいようです。

どの機器でも音声がすぐに途切れたり、画面がフリーズするとなると、原因はWi-Fiの「速度不足」ですが、我が家は少し前までそんな問題は起きていませんし、各機器で図ったWi-Fi速度も特段低下している様子はなし。Web会議以外のネットサーフィン等では速度不足も体感できませんでした。Web会議アプリを利用するとそれなりに通信帯域を占有しそうなので、無線LAN側で他の機器が通信不能とならないよう、その機器で利用できる通信帯域の上限を必要以上に抑えに行っている感じがします。そこで、TP-LinkのDeco m9 Plusを再起動(電源線を抜いて入れただけ)してみたのですが特に改善しませんでした。ファームウェアも最新ですし、お手上げです。

原因は、nuro光のONU「F660A」かもしれない

いや、もう一つ原因となりそうな機器がありました。それは、nuro光から支給されているONU(光回線終端装置。光信号とデジタル信号の変換を行う装置)。無線ルータ機能がデフォルトで用意されている「F660A」というものですが、これに自前の無線ルータをつなげると「二重ルータ」となって速度が低下するリスクがあるので、自前のルータは無線機能だけ利用してその他の機能は使用しない「ブリッジモード」とするよう、nuro光やTP-Linkの公式サイトも含めて「常識」として流布されています。

我が家もお作法どおりTP-LinkのDeco m9 Plusをブリッジモードで使用してきましたが、その結果、無線LAN機能以外はF660Aに任せているわけで、F660Aに負荷がかかりすぎている可能性があります。我が家では、無線機器が常時15台くらいインターネットにつながっている状況ですが、F660Aは貧弱で付帯する無線LAN機能も10台以上接続するとオフになってしまうという記事を発見・・・。

我が家では無線LAN機能はTP-LinkのDeco m9 Plusに任せているので問題ないはずですが、ブリッジモードのせいでDHCP機能(各機器の管理)はF660Aが行っています。もしF660Aの内部機能の正常動作保証範囲が、無線LANにあわせて同時接続10台以内を前提にしてたら・・・先月まで問題なかったのでそんなヤワな作りではないとは思いますが、F660Aに負荷がかかりすぎてF660Aの挙動がおかしくなった可能性はあります。こういった場合はF660A自体の再起動で解決を図るのが一般的。

二重ルータ化に挑戦してみた

しかし、再起動して仮に復活してもF660Aに負荷がかかっていることは間違いなく(勝手に正常動作保証範囲を10台までと思い込んでいるだけですが)、「F660Aにはメイン業務であるONU機能だけ頑張ってもらいたい!」とか思って色々ググったら「二重ルータにしちゃおう!」という記事を発見。

これを試しました。DMZという機能を使って、自前のルータに対してデータを「素通し」することで、F660Aはルータの役割を放棄。高性能なTP-LinkのDeco m9 Plusに全部任せるというものです。

結果から言うと、これのおかげか、設定途中でF660Aを再起動したおかげかわかりませんが、無事にWeb会議を行うと音声がすぐに途切れたり、画面がフリーズする不具合から脱出できました。Wi-Fiの速度も前と変わらず(きっと少しは遅くなっているはずですが体感できるほど遅くなっていない)です。

役得として、TP-LinkのDeco m9 Plusの機能を全部使えるようになりました。あまり設定項目は多くないので少々物足りないところはありますが、これまで確認できなかった、各機器の通信状況(上りと下りの速度)がTP-Linkのアプリでリアルタイムで確認できたり、QoS(特定の機器だけネットワークの優先利用をさせる)機能が使えるようになったりできて、とてもよかったです。私はつい一足飛びで二重ルータにチャレンジしてしまいましたが、普通の方はまずF660Aの再起動だけ試して不具合が解消されたかどうか確認し、ダメなら二重ルータに挑戦する、という二段構えがよいと思います(笑)。

DNSのアドレスはGoogle卒業。Cloudflareの「1.1.1.1」へ

追伸です。DNSのアドレスは、この機にGoogleの「8.8.8.8」ではなく、より高速と言われているCloudflareの「1.1.1.1」にしてみました。

上記のサイトでは、IPv4用の「1.1.1.1」だけでなく、IPv6用の設定も載っていて便利でした。

ポイント

【IPv4】
優先 DNS サーバーには「1.1.1.1」
代替 DNS サーバーには「1.0.0.1」

【IPv6】
優先 DNS サーバーには「2606:4700:4700::1111」
代替 DNS サーバーに「2606:4700:4700::1001」

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