20系後期のウィッシュに登載されるスピーカーは、標準だと6スピーカーなのですが、オプションで10スピーカー付を選ぶことができます。
その名も、パノラミックライブサウンドシステム!なんとなく格好いいネーミングですね。カタログには、かなり購買欲をそそるイメージ図が載っています。
「10個のスピーカー配置をより高く遠く設定することにより、ロードノイズなどの影響を受けにくく、クリアで開放感のあるリラックスサウンドが体感できるようになりました。天井スピーカーは、パネルを振動させることにより、音で包み込まれるような空間をつくり出します。インパネスピーカーが、音をガラスに反射させることで音場を拡大し、リヤスピーカーと合わせて広い中高音域の再生を実現。また、専用ウーハー&ウーハーアンプの採用により、重厚かつ迫力ある低音も楽しむことができます。」(カタログより)
リアスピーカーに加えて、天井にもスピーカーとは!凄いです。なんか音のシャワーとか降ってきそうです。
専用ウーハー&ウーハーアンプによる、重厚かつ迫力ある低音というのもどんなものか興味が惹かれます。
前の愛車ヴィッツは、フロントドアの2個のスピーカーしかついておらず、後ろのドアにもスピーカーがつく4スピーカー付車は、購入時のみ選べるメーカーオプションでした。
ヴィッツを買ったときは、そこまで気が回らず、標準の2スピーカー付車を選んでしまったのですが、後部座席では音があまり聞こえず、音楽を楽しめないことに気づいたときは時すでに遅し。リアドアにはスピーカー配線も来ていなかったので、もはや素人には諦めるという選択肢しかありませんでした。
ウィッシュの10スピーカー付車も、購入時のみ選べるメーカーオプションでしたので、前回の失敗を活かすべく、私は迷わず10スピーカー付を選択しました。
また、10スピーカーにすると、純正ナビの取付有無に関わらず、ハンドルにオーディオを操作するためのステアリングスイッチが付いてくるのも嬉しい仕様です。
*余談ですが、社外ナビで音源機能を持つ多くの機種はフロント左右の2chとリア左右の2chの合計4ch仕様が普通なので、車に専用アンプを登載し、4つを超えるスピーカーを鳴らすような特別仕様には対応していない、または十分な性能を発揮できない可能性がありますので、社外ナビを選択するときは事前に十分な調査が必要です。私のアルパインのリアビジョンナビVIE-X08と、専用ハーネスが付いてくるパーフェクトキットTX-X0805-WIの対応可否については、車の購入後にアルパインに問い合わせることになってしまったのですが、アルパイン側で10スピーカー付車の仕様書を入手できていなかったようで、対応可否の回答が二転三転しました。結論としては、ナビ側でスピーカー毎の出力を調整するサラウンド機能をあきらめ、ステレオで出力して車の専用アンプにスピーカーの管理を全て任せる形にすれば対応可能だったのでホッとしています。
…ところが…
納車後、音源であるナビを取り付けて音楽を鳴らしてみたのですが、カタログにあるような「重厚かつ迫力ある低音」は、自分が期待しすぎだったのか、思ったほどではない気がします。
なんというか、音に厚みのない軽い感じ。そして、ちょっとボヤけているというか。うまく表現できませんが、そんな感じです。
スピーカーの慣らしが足りず、効果を把握できないだけなのかもしれませんが…。
また、天井スピーカーからも音が出ているはずなのですが、そんなとこにスピーカーはないよと言われれば信じるくらい、音が聞こえません。
純正のナビだったら、大丈夫だったのでしょうか…。とりあえず、前のヴィッツ以下ということは間違いありません。
前のヴィッツでは、2スピーカーといえども、スピーカーをアルパインのものに変更し、素人ながらもデッド二ングを行っていたので、やはりその差なのでしょうか。
ということで、音質改善を求めてまずはスピーカーを社外品に交換することを検討しようとネットを徘徊したところ、どうやら同じ悩みを持っていた方が多数存在していることと、やたらにスピーカーを交換してもよろしくなさそうなことがわかってきました。